まだ教室のスタッフだけにしか話したことがないのですが、私・パティシエール有希乃が「子供のお菓子教室」の開業を目指している理由を、簡単にお話しさせてください。
一緒に登下校するくらい仲の良かった、私の中高の親友が、20代の頃に自ら命を絶つという悲しい出来事がありました。
なぜ彼女たちは命を絶たなければならなかったのか?と自問自答した私は、「でも、私だったら同じ状況でも、その選択はしないだろうな」と思いました。
それは、私は周りの人たちに必要とされているという、自覚があったからです。
そして、その自覚は、子供の頃に私が作った料理を親が「美味しいね」と喜んで食べてくれた経験や、生徒さんやお客様が私のお菓子を「美味しい」と喜んでくださった経験から来ていると気づきました。
私はその経験から、たくさんの幸せを受け取ってきたのです。
日本の10代の子供、20代の若者の死因のトップは「自殺」だということをご存知でしょうか?
今の日本の子供達は、与えられることが圧倒的に多くて、「自分が与える側になる」という経験が少ないことが、原因の一つなんじゃないかと私は考えています。
お菓子は、誰かに渡すことを前提に作るもの。
そしてお菓子は、人を笑顔にすることができる“魔法”を持っているものです。
この教室で学んだお菓子を周りに届けてくださったあなたなら、きっとそれを実感されていると思います。
子供たちが「自分が誰かを笑顔にできる」「自分は必要とされている」という経験をするのに、お菓子作り以上のツールはない。
そして、それを日本中に広めることができるのは、私しかいない。
だから私は、子供の教室を開くことを、自分の「使命」だと感じています。